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白板症のこと⑱

白板症が消えてから2ヶ月がたち、定期検診を6月に受けました。

異常なし。

白板症はすっかり消えていて、再び表れる兆候もないとのこと。そして次は8月にまた診察をすることになったのです。

さらに8月の検診。ついに…。

主治医「今回も異常は見られません。もう経過観察も必要ないでしょう。観察は終了で良いと思います。これからはなにか異常が表れたらまたいらしてください。」

僕は先生と握手を交わし、病院通いを卒業しました。

それからさらに半年、今現在白板症は再発していません。

病院では白板症はたとえ切除しても再発することがあると聞かされました。歯並びや飲酒・喫煙など、その人特有の口腔環境が原因のひとつとなっているからだそうです。

たしかに歯並びはそう変えられませんよねえ。

僕の場合、自分では舌に接触していた奥歯を丸めたことが大きかったと感じています。

それまでも白板症のあった左側はしょっちゅう食べてるときに噛んでいました。下の左奥歯が尖っている上に内側に向かって傾いていたんです。

頬や舌をよく噛んでしまうのはとても良くないそうです。悪い歯並びや未治療の虫歯は舌や頬の特定の箇所を攻撃し続けるんですね。

口の中の粘膜は食事で傷つくために日々猛スピードで再生を繰り返してるんだとか。アツアツの揚げたてのフライ(ウマいよね)なんかは結構なダメージを与えるそうです。

さらにはサカナを小骨ごと食べたり、キャンディを噛み砕いたり、強いお酒で粘膜を灼いたりと口の中は毎日キズだらけ。それを再生させるために口の中はガンバってるわけです。

そんなめまぐるしい細胞の再生のなかにエラーがおきてしまうと…。

良くない細胞が生まれてしまいます。

僕の場合も内向きの尖った歯が良くなかったんだと思います。歯を丸めたとたんにとても楽になりましたし、今は以前にくらべて食事の際に口の中を噛むことがほとんどなくなりました。

医師が言うには、食生活、筋肉の衰え、スポーツや力仕事による食いしばり、就寝時の歯ぎしりなどが原因で歯並びや噛み合わせは日々変わって行くんだそうです。

なので定期的に歯医者さんに行って噛み合わせを調節してもらうのは大事なことなんだとか。そうすれば虫歯やそれこそ粘膜の異常なんかも見つかりやすいですよね。

歯医者さんはやっぱり普段からいかなきゃダメなんですねえ。

 

 

 

 

白板症のこと⑰

切除手術のための超音波検査直前に消え始めた僕の白板症。

上半分が消失し、細かく分裂した白い部分も1日ごとに消えていきます。

イメージとしては、口の中のケガが治って行くような感覚です。もとより噛んだことによるキズはあったんですが、それとはまた別になんというか…。

はがれたカサブタが治っていく感じ?ですかね?

白板がはがれるとピンク色の組織が表れます。この状態では少し痛みがありました。でもほんの少し、です。

食べたり喋ったりでは全く気になりません。わざとそこに歯を当てたり、綿棒でツンツンしてやっと少し痛む程度。

そのピンクの部分は次の日には普通の、完全な口の中の状態に戻っていきました。

そうやって白板症は無くなり始めて3日ほどで見事に消失!

消え去ったのです!僕の目にはそう見えました。

 

そして訪れた超音波検査当日。

検査の前にいつもの診察があるんですが、僕は興奮気味に医師に報告しました。

僕「あのう、患部が無くなってるようなんですが…。」

主治医「…………ほんとだ」

驚いてはいましたが、こりゃビックリ初めて見た、という感じではありませんでした。

主治医「…まさにほぼ消失してます。切除手術の必要は無くなった可能性が高いですが、とりあえず超音波検査を受けて来て下さい。」

超音波検査はすぐに終わりました。サランラップをまいたハンディセンサーで僕の舌をグリグリ。痛くもなんともなく10分で終了。

ふたたび診察室にもどり検査結果の説明を受けました。

結果は、「超音波画像からも組織深部に異常は見られず」でした。

もし悪い状態なら組織内にイビツな形で悪いモノが見えるそうです。僕の画像は素人目にみてもキレイなもんでした。

それから数人の医師、最後に外科部長の診察。超音波画像を見たりグリグリしたり…。

結論、「病変部位消失のため切除手術は白紙」!

おお!

ただ、今後また白板症が現れる可能性もあるので、経過観察は続けることになりました。

とはいえ手術が無くなったことは大きかったです!やはり肉体的にも金銭的にも大ダメージですもんね。

嫁さんも喜んでくれました。自分も含めた家族の病気はいろいろ気づかされます。普段は感じない、でもずっと思っていてくれる家族のありがたみを。

経過観察の間隔は2ヶ月に1回になり、次回は2017年6月。

2016年の9月に白板症を発見して以来、7ヶ月。

僕の白板症は消えてなくなりました。

 

しばらくして自宅近くの歯医者さんにも診てもらいました。

こちらの先生は大学病院に紹介状を書いてくれた先生です。

先生は僕の白板症が消失したことに結構驚いてました。

「いや、たしかに無くなってますね。普通は切除になるはずですが…。とにかく良かったですね。」

大学病院の先生より驚く街の先生。察するにたくさんの症例を診ている大学病院では白板症の自然治癒は無くはない事例なんではないでしょうか。ウェブでは白板症は自然に治ることはない、と書かれていることがほとんどです。そしてそれは正しいんでしょう。

しかし僕は治りました。これは事実です。

 

 

 

白板症のこと⑯

手術に向けての超音波検査を10日ほど後に控えたある朝。

起きたら僕の白板症が結構な痛みを放っているではありませんか。

鏡で見てみると、患部が切り裂かれたようにえぐれています。どうやらまた寝ている間に噛んでしまったようでした。

キズになっているのでしゃべると痛い。食事も痛いしお塩も醤油も滲みます。

これにはヘコみました。

ネットでは白板症は痛みはほとんどない、と言われています。そしてその白板症が癌化すると痛むようになるとも。

今思えばただ単に噛んでしまってキズになってるので痛いだけだったんですが、過敏に反応してしまいました。

いやもう怖い怖い。主治医のI先生に速攻電話です。

先生は冷静に、

「今までの経過を見ている上でも、患部が急変するとは思えません。癌へ進行しているとは考えにくいです。やはり噛んでしまったことでの外傷でしょう。気になるなら診察しますよ。」

とりあえず安心したので数日後の定期検診で診察してもらうことに。

「ウン。噛んじゃってますね。でもキズは治りかけてますよ。問題ありません。次回は超音波検査ですね。」

とのこと。

自分で患部を見てみると、5ミリほどの白い白板症が十字に裂けてます。

子供の頃、蚊に刺されたトコを爪で十字に跡をつけませんでした?ちょうどそんな感じでした。

もう痛みはほとんどありません。

 

その頃僕は、「舌を丸めてグッと力を入れる」というのがクセになってました。

それはなぜかというと、舌に力をこめると白板症が一瞬ぴりっと痛みます。しかし一度そうすると、不思議なことにしばらくの間は喋ったり食べたりしても痛くないのです。

なぜかは解りませんが、一時的に白板症が気にならなくなるのでその「舌に力をこめる儀式」は日々の生活の上でちょっとしたクセになっていたんです。

患部を噛んでしまってからもそのクセはやってました。

白板症に十字のキズを作って数日。鏡を見ると驚くべきことが。

 

白板症の上半分が無くなっていたのです。

白板症のこと⑮

僕の白板症は、切除手術が最善の選択肢でした。

まだ比較的小さいし、経過観察を続けるにも悪化の兆候が診られた場合にはやはり手術になる。

というわけで、結局3月の検診で手術することに決めました。

主治医の先生も早いうちに切るのが一番と言ってくれたし、思い切って決めました。

急ぐ必要はない、とのコトだったので手術は仕事が一段落する6月に決定。

それまでにいくつか検査をします、とのことで、超音波検査の予約をしました。

検査が4月下旬に決まり、病院を後に。

手術となれば費用のことが気になり、いろいろと調べてみました。

社会的常識が無い僕は、恥ずかしながら医療費のことなんてなにも知りません。

漠然と「すごいお金かかるんだろうな〜。何十万もかかったらどうしよう。ヤバいな…。」とか思ってました。

ところが、

高額療養費制度

を発見(バカ)!

これがあるならそこまでお金でビビんなくていいじゃん!

貧乏な僕は手術にかかるお金の問題がクリアになるや、手術へのプレッシャーが激減!

いやあ保険ってスゴい(ほんとバカ)!

お金の問題はマジで病状に関わると思います。お金のストレスは大きいので、それが減ると本当に病気にも影響を及ぼす!絶対!

がん保険とか共済とか、今まで自分には全く関係無いものでしたが、その存在価値を40歳にして痛感(救いようのないバカ)。

暮らしていく上で絶対必要ですね。