「白板症」カテゴリーアーカイブ

白板症のこと⑩

大学病院での診察の数日後。

近所の歯医者さんに奥歯を丸めて貰いに行きました。

紹介状を書いてくれた先生に大学病院で貰った指示書を渡し、簡単な虫歯の治療とともに患部に当たっている奥歯を削ってもらいました。

「健康な歯はなるべく削らないほうがいい」と言ってましたが、僕としては完全にフラットになるくらい削ってくれ!くらい思ってました。

指で押すと痛いくらいに尖っていた奥歯を削る事1分。

「とりあえず、もともとが100なら70くらいに削りました。この奥歯、微妙に内側に向いてるので、これでもかなり違うと思います。」

おお…!

ホントだ!!すごいラク!

アカンベーほどではない舌を軽く突き出す動き、とくに咀嚼のときにけっこう当たっていたようです(舌は食事の際、実に複雑な動きをしている)。奥歯を丸めるといきなりスッキリ!

その日の夕食時にも実感しました。痛くない!

僕の白板症はヒリヒリとごく軽い痛みがありましたが、それがかなり改善されました。僕が思っていたより歯は結構当たっていたようです。ずーっとヒリヒリしてるとなんというか「慣れ」るんですかねえ。

痛みが無くなって「今までずっとヒリヒリしてた」ことに気付きました。

削ってくれた先生は「とはいえこれで白板が消えることはありません」と言ってましたが、歯の接触によるストレスが激減したのは大きかったです。

 

白板症のこと⑨

大学病院で言われた事。

・現時点では悪性のものではない。

・今後どうなるかは分からない。ガン化するかもしれないし、ずっとそのままかもしれない。経過観察していく。

・タバコは禁止。

・患部にぶつかっている歯があるので、かかりつけの歯医者で丸めてもらう。

でした。

喫煙するかどうかを聞かれました。タバコは2年ほど前にやめていたのでそれを伝えると「2度と吸わないで下さい。」と真正面から言われました。お酒はどうなのか聞いてみると、「飲酒はともかくタバコは絶対ダメ」とのこと。

基本的に白板症の原因はよくわかっていないそうです。が、ウェブで白板症・舌ガン関連の記事を見ていると、飲酒もタバコも要因のひとつとされているのを良く見かけます。あとは歯や義歯の慢性的な接触などが挙げられています。

個人的な印象ですが、たくさんの症例を診察してきた大学病院の医師としてはタバコは特にダメっぽかったです。

「お酒?まあ飲み過ぎは白板症だけじゃなく基本健康によくないしね。控えるにこしたことはないですよね。そんなことよりタバコ。これはホントマジでダメ。」

というニュアンスでお話をされました。

初診時、タバコ(吸いませんが)以外の禁忌も特にありませんでした。もっと辛いものはダメとか強いお酒はダメとか夜更かし禁止とか言われると思ったんですけどね。もちろん僕の場合は、です。

歯の患部への接触に関しては、

「これで治るとは言い難いけど念のために一応やっときましょう」

的ニュアンスでした。

接触していた義歯を治療しなおすと白板が消失した、というお話もあるようですから、気休めよりは効果がありそうです。

結局、大学病院では診察のみ。特に治療されたわけでもなく、なにか検査をするでなく、薬を出されるでもなく、接触している歯を丸める指示書(歯医者さんに渡す)を貰って終了でした。

無罪放免とまではいきませんが、執行猶予といったトコロでしょうか。

経過観察していくのに主治医が決まり、とりあえず終了。長い付き合いになるんだろうなと思いながらお会計。

ちなみに支払った費用は、2000円でお釣りが来ました。

安っ。

 

 

白板症のこと⑧

受付を待つ間はまさに負のオーラ出まくりだったと思います。

変な汗かいてたし…。

意味も無く血圧測ったり(心拍数がヤバかった)。

とは言うものの紹介された大学病院はウェブでも評判が良く、病院内も明るくて少しほっとできましした。

なにせ大学病院で診察を受けるのは人生初。

受付をすませると、国内でも屈指の病院で診てもらえるという安心感が生まれて来ました。電車に乗っているときよりは明らかに落ち着いていました。

僕が行くのは「口腔外科」。大きい病院にも関わらず意外と速く順番が来ました。

 

歯医者さんにあるのと変わらない診察台(ユニットというそうです)がパーテーションに仕切られてざっと20はあるでしょうか。それにPCモニター、中型の書類ケースで1区切り。

フロアはたくさんの医師や助手(学生?)が忙しく歩き回っておりました。

通された診察台で待つこと数分。颯爽と現れたのは女性の医師と男性の医師、助手の学生(女子)でした。

口に透明なプラスチックでできたアタッチメントをくわえ、まずは写真撮影。

ガーゼごしに手で舌をひっぱられ、撮られる事10枚以上。

多くね?

撮影しながら僕の舌の病変について話しています。

が、専門用語が多くてよくわかりません。

「バイト深いな」とか、

「ナミってる」とか。

撮影の後は、舌だけじゃなく口の中全部診られました。とくに白い部分は指で(ゴム手袋越しですが)グリグリされまくりました。

そこに現れる3人目の医師。舌を引っ張られ、白いとこグリグリ。

またまた現れた4人目のドクターにもグリグリグリ

グリグリ祭り……。

やがてPCモニターに僕の患部がでっかく映し出されると、いよいよ女医さんにより説明が始まりました。

「まず初めに、これは口腔白板症で間違いありません。」

確定しました。

「そして状態として、悪い状態ではありません。いわゆるガンとして進行しているという物ではありません。」

おお…マジですか…。

「ただ、これがガンになるのか、それともこのまま白板症のままなのかはわかりません。従って患部を注意深く観察していく必要があります。」

「いわゆる経過観察を行っていきましょう。病状が変われば、またそこで判断する事になります。」

ううむ。どうなんだろう。

僕がここで聞きたいのは「大丈夫かどうか」なんです。もちろん一概には言えないでしょうけど、自分がどうなるのかハッキリ一言で聞きたいんです。不安な患者としてはもうそれに尽きるんです。

なので聞いてみました。

「家内にこれから報告するんですが、『心配ない』と報告していいんでしょうか?」

と。

「悪い物ではないので、奥様には心配しないようにお伝え下さい。」

先生はビビっている僕をいたわるように言ってくれました。

 

 

 

 

 

 

白板症のこと⑦

大学病院への紹介状を書いてもらってる間、待ち合いロビーで社長に連絡。

軽くパニック状態ですが、仕事があるのでとにかく電話しました。

その日は午後から職場の大掃除の予定でしたが、アルバイトのスタッフも来てくれてるので人は足りてるらしく、

「出勤はいいから病院に行ってこい!」

と社長の力強い言葉。ありがたかったです。

こういう緊急というか、有事のときにはやはりまっ先に仕事のことが頭をよぎるんですねえ。自分でも意外でした。

このあとも職場に治療関連でいろいろ相談する事になるんですが、理解のある社長でホントに良かったです。もしこれが相談しにくい雰囲気だったり、人間関係が微妙だったりすると大変だったろうなと思います。自分ではけっこうなショックを受けている状況での余計なストレスは深刻な問題です。

普段から自身の環境にはくれぐれも気を配る必要がありますねえ。

 

出来上がった紹介状を受け取り、支払いを済ませながらふと気になり、

「大学病院の診察料っていくらぐらいですか?ざっくりと。」

とやや間抜けな質問をぶつける僕。

「まあ1万円あれば初診でも足りますよ」

と真顔で答える頼もしい先生。

 

大学病院は電車で1本の場所にあり、30分ほどかかります。

フワフワした気分のまま電車に乗って、カミさんにどう連絡しようか考えました。

すこし迷いましたが、大学病院での診断を聞いて報告することにしました。

もし深刻な状況だったら、ビックリするだろうな。

可哀想だな。

自分よりカミさんが気にかかりました。

それからスマホでお世話になる病院の口コミをみたり、医療保険のサイトをみたり…。

とにかくビビってました。。

 

 

白板症のこと⑥

2016年暮れ、治らない口内炎をなんとかするべく近くの歯医者へ。

最初に相談した歯医者さんを信頼していないワケではありませんでしたが、違う医師の意見を聞きたかったのです。

仕事は昼過ぎからでした。午前中に診察を受ければ午後の出勤に間に合うので、朝イチで予約を入れました。

初診だったので問診票に記入。僕の主訴はもちろん「口内炎が治らない。

新しくキレイな院内での診察。緊張しましたねぇ。

ついに診察台に通され、いよいよ受診!!

そして先生は見るなり一言!!

「あまり良いものでは無いと思います。」

 

やっぱり??

 

先生「まずはじめに、これは通常の口内炎ではありません。もっと別のものの可能性が高いです。」

「そそそうですか。。ここ口内炎じゃないんですねえ。職場の近くの歯医者さんではカンジダの日和見感染だなんて言われたんですけどどど。」

先生「…カンジダの感染なら白い部分をガーゼで擦ると剥がれたりするんですが、あなたの場合ですとそれはみられません。」

「するとじゃあ白板症…」

先生「良くご存知ですね。最近はネットでお調べになる患者さんも増えました。そう、これは口腔白板症の疑いが濃厚です。」

「……」

先生「そこまでお調べになっているならご存知かと思いますが、白板症は良くないものになることがあります。紹介状を書きますんで大きな病院でしっかり診てもらう事をお勧めします。」

「わかりました。ええと、次の休みはいつだったかな…」

先生いや、できれば今日、すぐに。

こうして僕は都内にある大学病院へ行く事になりました。

救いなのは最後に先生が、

「あなたの状況は今すぐ命に関わる状態、ではありません。そこは安心して下さいね。」

と優しく言ってくれたことでした。

 

 

 

 

白板症のこと⑤

患部について。

僕の白板症は、大きさ5ミリほど、舌の左側面やや下にありました。

表面はザラザラしていて、境界線がはっきりしているタイプでした。気のせい、特に願望によるものでしょうかわかりませんが、日によって表面のザラザラが薄くなったり厚くなったりしていたように思います。

痛みという痛みはありませんが、歯や食べ物が当たって慢性的にヒリヒリしていました。

ケナログやアフタッチといった口内炎の薬は効きませんでしたが、不思議とリステリンでうがいをすると一時的にヒリヒリ感が消えるのです。そのときは快適ですんでよくうがいしてました。

鏡で観察すると、舌を突き出したときに下の第二大臼歯(奥から2番目の歯)に擦れているのが見えます。僕のこの当たっている奥歯は尖っていて、当たるときにヒリヒリしていました。

さらに僕には寝ているときに舌を噛み締める癖があります。これは主にストレスが原因らしく、舌の不調によるストレスが噛み締めを呼び、患部を噛んでしまうという悪循環。

口臭の変化は無かったように思います。

 

 

白板症のこと④

歯医者さんでは問題ないと言われた口内炎。

11月に入っても変化無し。

口内炎治療薬のケナログを塗り続けていましたが効果無し。

なんとかしたい僕は薬局で違う薬も試してみました。貼るタイプの薬「アフタッチ」です。

イメージとしては患部を保護したかったんですが、アフタッチは貼ってしばらくするとゲル状になり、ソフトに患部にとどまるといった感じ。意図したトコロとは微妙に違いましたが貼った直後はいい具合。

患部に何も触らないので快適でした。

というのも、全く痛みが無い訳では無かったんです。

当時の状況です。

・患部は舌の左側面やや下側。大きさは直径5ミリほど。(のちほどイラストで紹介します)。

・普通の会話は問題無し。ただし長い時間(だいたい30分以上)おしゃべりするとヒリヒリと痛くなる。

・食事は全く問題無し。熱いもの、醤油、ワサビなどが刺激になる事もなし。

・舌を丸めて患部に力を入れる(表現しづらいですが)と痛む。

この舌を丸めて力む、が一番痛みが出ます。患部を直接押さえるも同然の状態なので当然と言えば当然ですね。

この「痛み」が、僕の中では逆によりどころになってました。というのも「白板症には痛みが無い場合が多い」とネットでは言われていたからです。

僕のは痛いので口内炎だ、とね。

まあ、ガン化すると痛むとも書いてあったんですが…。

このころは毎日事あるごとに口の中をのぞいてました。妻には口内炎としか言ってませんでしたし、妻もしょっちゅう口内炎ができる体質なのでとくに気にする事も無く…。

しかし心中穏やかでない日は続きます。

ケナログもアフタッチも効き目は無く、日によって調子も違います(妙に痛かったりそうでなかったり)。

感染なら消毒かと思い、強力とウワサの「リステリン」を購入し、毎日殺菌していました。

そうして11月が過ぎ、12月になっても状態は変わりません。

もはや明らかに口内炎では、ない。

ついに僕は先々月まで虫歯を治療していた歯医者とは違う、自宅ちかくの歯医者に行ってみる事にしたのです。セカンドオピニオンですねぇ。

もちろんネットでガッツリ調べて決めた歯医者さんで、マイクロスコープが完備してあるところです。

そして「口腔外科」を標榜する最新設備の歯科医院です。

もう12月も下旬、舌の異変に気付いてから3ヶ月ほど経っていました。

 

白板症のこと③

ネットで自分の病気を検索。それはそれは異様な集中力で調べました。

しかし、僕の舌の異変は調べれば調べるほど「白板症」。

-白板症。口腔粘膜に生じた摩擦によって除去できない白色の板状(ばんじょう)あるいは斑状の角化性病変で臨床的あるいは病理組織学的に他のいかなる疾患にも分類されないような白斑。前ガン病変であり、4〜17%ほどがガン化する。-

ガン!?

僕の舌にいるヤツは、こすっても取れません。1ミリくらい隆起していて、普段は痛くナイ。触るとザラッとしてます。まさに白板症の画像にそっくり。

まさかね。

ケナログを貰ってからはしばらく塗っていましたが、実感できるほど効いている様子はありませんでした。

10月の終わり、最後の治療をしに歯医者さんへ。処置が終わってから先生に舌を診てもらいました。もう虫歯より舌の口内炎が気になってしょうがない。

「あのー、こないだ診てもらった口内炎、なかなか治んないんですけど…」

生先「どれどれ…。ああ、なるほど。こりゃ日和見感染だね〜」

「?」

先生「噛んだキズが菌(おそらくカンジタ菌)に感染しちゃってるんだね。疲れとか風邪とかで抵抗力が落ちるとなるんだよね〜。まあ心配いりませんよ。そのうち治ります。」

「心配いらないんですか?よかった!いやぁネットで調べたら結構怖い事が書いてあったんでビビりましたよ〜」

先生「はは、白板症とか?ナイナイ。平気平気。」

このとき、歯科助手のお姉さんも苦笑してたんです。「ネットで調べて勝手にビビる人、いるよね〜。白板症なんてそうそうなんないっつーの」的なリアクションでした。

いやあ安心しました。1ヶ月ちかく悩んでた舌の異変は、ただの口内炎だったんですから。帰りの足取りも軽かったなー。

 

しかし、その口内炎は全く治る気配はなく、冬を迎えることになるのです。

 

 

白板症のこと②

2016年9月。歯医者に通ってました。

10月に沖縄旅行を控え、美味しいものを美味しく食べたいと思ったんですねえ。普通に虫歯の治療です。

虫歯を削り、被せもの(仮蓋)をした次の日、舌に異変が。

もともと噛み締めグセ(歯列接触癖。TCH。)があった僕ですが、治療による口内環境の変化のせいか寝ている間に舌を噛んで傷つけてしまったのです。

出血などはありませんでしたが、そこは白く潰瘍状になっていました。

口内炎だと思いました。噛んでしまったことで口内炎になることはよくあることなので、特に気にする事もなく…。

次の治療のときに歯医者さんで診てもらうと、やはり口内炎との事。口内炎治療薬「ケナログ」をここで処方されました。

たしかに薬を塗った次の日には痛みは治まりました。が、直径5ミリほどもある白い部分は小さくも薄くもなりません。

そのへんは去年のブログでも書いてありますね。

歯医者さんも口内炎と言ってたし、薬も塗ってるしでとりあえず10月上旬の沖縄旅行は楽しみました!

ところがその後も口内炎は良くならず、ネットで調べてみると…。

僕の舌にある白いものは、「口腔白板症」の画像にそっくりだったのです。

 

 

 

 

 

白板症のこと

おひさしぶりです。

ほぼ1年ぶりとなった更新です。その間にあった出来事を綴りますね。

まずは口腔白板症のお話。

結論から言いますと、白板症になり、治りました。

ガンの恐怖。治療。思いがけない結末。

すわ舌ガンか!?も含めた顛末を記したいと思います。

僕の場合はこうでしたよ、という一例に過ぎませんが・・・。