災害救助犬のこと

2018年7月10日午後現在、西日本は各地でおおむね晴れの天気です。

ところが、広島県は府中町の榎川(えのきがわ)が多数の流木などにより流れがせき止められ氾濫。避難指示が出ています。

雨が止んでも危険はなかなか去りません。夏場では熱中症も心配ですよね。

一刻も早い収束を願います。

 

報道で災害救助犬が不明者の捜索を行っているとありました。

東日本大震災や熊本地震でも活躍していた記憶のある災害救助犬。ふと思ったんですが、そもそもこの災害救助犬ってなんだろう?

一般市民である僕の認識は、「警察とか消防が取り扱う、訓練された犬たち」。

犯人捜査に警察犬って使われてるし、災害ではレスキューの人が連れてるイメージがあるんですが…。

実際に調べてみると、災害救助犬の大部分は民間団体に所属してるんですね。公的機関に属する災害救助犬は「ほとんど」いないのです。

これは驚きました。

消防庁には災害救助犬というものはおらず、警察には「警察犬」、自衛隊には「警備犬」がいるのみ。

この警察犬や警備犬が災害時に救助活動を行うことがあるんですが、実はこの警察犬や警備犬はもともと災害救助犬とは違うお仕事をする犬たちなんです。

警察犬は「犯人のニオイ」を追います。足跡をクンクンしながら追跡するあれですね。そして時には勇敢にも犯人と格闘もします。

他にも麻薬などの取り締まりなんかにも出動しますよね。

自衛隊の警備犬はその名の通り、嗅覚を活用した不審者発見、襲撃などの警備が任務です。ほかにも爆発物の捜索などのお仕事があります。

災害時にそういった任務に必要な能力を持つ犬を救助活動に「転用」しているワケで、災害救助に特化した犬を保有しているのではないんです。

 

国内では複数の民間団体が災害救助犬を育成・派遣していますが、どうしても救助犬のクオリティにばらつきが出てしまい、課題となっているそうです。

世界最大の救助犬組織である国際救助犬連盟(IRO)の試験基準をクリアするべく取り組んでいる団体もたくさんありますが、いかんせん法的な国家基準がないものですから仕方がない。

やはり僕は公的に災害救助犬を育成するべきだと思います。そして有事には官民一体で当たるのが理想ではないでしょうか。

 

災害救助犬には人名救助を担当する犬の他に、セラピードッグという役目を持った犬もいるそうです。

被災地で避難所や仮設住宅での生活を強いられる人々を優しく癒してくれるワンちゃん。

ロボットや人工知能には絶対に出来ない役割だと思います。

ちなみに災害救助犬は特定の犬種だけが出来るという訳では無く、チワワの救助犬もがんばっているんですって!

 

災害救助犬の現場での稼働時間は数十分から1時間ほどだそうです。過酷な状況で集中力を保つのはそれが限界だとか。

たくさんの救助犬が交代で任務に当たれる環境も作りたいところですよね。

東日本大震災で調教師の村田忍さんと共に捜索に当たった救助犬「レイラ」は、連日の捜索活動で嗅覚を失ってしまいました。その自らの犠牲をいとわない活躍には敬意を表さずにはいられません。

 

毎年、たくさんの動物が殺処分されています。もう少し人と動物がお互いに共存できればいいのになあ。

 

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