現役消防官に聞いた正しい119番通報の仕方

マンガ「め組の大吾」を読んでからというもの消防士さんは僕の憧れでして、はしご車やポンプ車が疾走しているのを見るたびにひとりでこっそりとテンションを上げたりしているワケなんですが…。

先日、消防官の方と知り合いになり、いろんな話を聞かせてもらいました。

興味深い話からインパクト絶大な話までいろいろあったんですが、今回は「119番通報」のお話。

119番通報ってしたことあります?あいにく僕はこれまで経験がありません。事故や火災の現場にいざ遭遇したら、絶対パニックになる自信があります。いやきっとパニクるのは僕だけじゃ無いハズ!

僕「通報ってムズカしそうですよね〜。みんな冷静に通報してくるんですか?」

消防士さん「いえ、無理もないことですけどみなさんパニックの中通報してこられます」

ですよね〜。

僕「じゃあ、市民として心得ておきたいんですけど、消防官から見てこう通報してくる人最高!な通報の仕方ってなんなんです?」

消防士さん「…そんなことを聞いて下さる市民の方がいらっしゃるとは!感動です!消防庁のHPなどでも紹介してる正しい通報のやり方はあるんですが、とにかく最低限これでいい、というのをお答えします!」

 

もったいぶるのもアレですんで結論言いますね。

事故や火災、急病人などで消防に119番通報するときに大事なのは、

 

「現場の正確な住所を伝える」

 

だそうです!これのみ!

理由は簡単、「とにかく1台でも消防の車両が到達すれば最適な対応が最速でできる」

からなんです。

彼らは当たり前ですが緊急時に行動するプロフェッショナルです。一人でも現場にたどり着けば、そこから現場の状況、必要な人員や資材などの情報を伝えることができるんですね。

消防への通報はまず「火事か、救急か」を聞かれます。どちらかを答えたあとはとにかく住所!

通報者でよくあるのが、現場の状況を説明してしまう人。

通報者「今交差点で車がひっくりかえってて、なんか人が倒れてるんだけど血が出てるみたいで動いてないし車のなかにも人がいるみたいだけど今男の人がなんか声かけててどうなのかしらとにかく大変です」

というパターン。これは、

通報者「交差点で横転事故です。けが人が複数います。場所は東京都千代田区大手町1−3。『気象庁前』の交差点です。」

これでオッケー。

救急の通報ではとにかく慌てないこと。

通報者「お父さんが急に倒れて気を失ったんです!お父さん!ちょっとお父さん大丈夫!?どうしたらいいの早く来て!お父さん!」

気持ちはわかりますが、

通報者「救急です。父が自宅で倒れました。意識はありません。住所は千代田区大手町1−3−5です。」

と伝えましょう。これで数分速く消防は現場に到達できます!この数分がデカい!

 

火災の場合でも同様です。正確な住所を伝えるのみ。

通報者「火事です。ビルの2階が燃えてます。場所は東京都立川市泉町1156−1です。」

これでカンペキ。

ちなみに、

「多少間違った住所でも近くまでくればケムリとかでわかるでしょ。だいたいで良いんじゃないの?」

これは危険です。

たとえば実際の火災は1丁目なのに通報を2丁目でしてしまうと、消防車はまず通報通りに2丁目に行くんです。1丁目の火事を火災煙や人ごみで把握しながらも、です。

それは別件の可能性があるから。

「たまたま1丁目でも火事は起きてるけど、通報通り2丁目でも燃えているはず」となる訳です。

消防官は思い込みで行動しません。情報通りに行動します。あいまいな情報のために現場到着が遅れてしまうのです。

とくに火災は通りを挟んで住所が変わったりしますから、注意が必要ですよね。

やはり正確な住所を伝えるのが大事なんです!

 

ちなみにその「住所」ですが、特に都市部ではいたるところにあります。

電柱や自販機、郵便ポストにもありますし、住宅の表札にもありますよね。歩道橋に書いてあることもあります。最寄りのコンビニで聞くのもいいでしょう。

 

忘れてはならないのは、通報の電話は近くの消防署にかかっている訳ではないということ。

つい最寄りの消防署にかかってると思い込む人が多いそうですが実際は「災害救急情報センター」にかかっています。東京で言えば千代田区や立川市などにあります。そこから管轄の消防署へ出動の指令を行います。

なので、通報した相手にローカルな表現は通用しません。

通報者「桜台の駅の近くで火事だよ。ほらあの緑のビルのところ。去年までコンビニだったところ」

練馬区の桜台に住んでる人なら分かるかもしれませんが、千代田区で通報をうけているのは足立区に住んでいる消防官だったりします。伝わるはずもない。

「あんた消防なのにわかんないの!? 日頃からもっと地域見回りなさいよ!」

なんてお叱りを受けることもあるそうです…。そりゃムチャですよ…。

ちなみにスマホには「緊急連絡モード」があります。僕のiPhone7ではスリープボタンを5回連打すると緊急連絡モードになります。自分の機種の緊急連絡モードを把握しておきましょう。

とにかく通報時に大事なのは「現場の正確な住所」です!

日頃から脳内シミュレーションをしておいて、いざ華麗に通報しましょう!

 

 

 

 

 

 

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